Q:不妊治療をしていることを、上司に伝えておくべきでしょうか?

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これも、勤務体系や裁量の程度、休みの取りやすさ、周囲との関係性などによって、ケースバイケースだと思います。

私は、不妊治療は個人的なことだと思うので、基本的には言わないスタンスでした。しかし、勤務地が通院に支障をきたす場所になる可能性があったため、その任務を断るために、不妊治療をしていることを伝えることになりました。それは不妊治療期間4年のうち、最後の数か月になってからのことでした。この上司とは比較的関係がよかったことも重要なポイントでした。

通院していることは、何かの拍子に同僚などにも言っていましたが、「ちょっと、婦人科系で」というあたりに抑えておくと、それ以上は突っ込まれなかったですが、数年間一緒に仕事をしていた人は、察してくれていました。また仕事上、直接関係のない社内の友人には話したりしていました。

職場で不妊治療をカミングアウトしたいと思う理由は、突発的な休暇、早退、遅刻を理解をして欲しいということでしょうか。不妊治療が、忌引きや癌その他の病気、怪我などに比べて、どれくらい「それはしょうがないよね」と思ってもらえるかは、個人の価値観に依るところが大きいので、相手の配慮に期待するのは、私は危険だと思っていました。

結局のところ、自分の役割に期待されるところの合格点以上の仕事をする上で、不妊治療の通院が支障をきたすのであれば、理由が何であれ、管理者としてはマイナスにとらえるのが当然だと思うので、そうならないように、裁量のある、ないし調整のきく仕事をしていることが、不妊治療と仕事をつつがなく両立させることに有効だと思います。出産退職をしないのであれば、このことは産後もっと重要になって来ます。