Q:不妊治療に専念するために、仕事を辞めるべきでしょうか。

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あなたの年齢や居住地、仕事の状況、治療の進捗によって、
一概には言えませんが、基本的には退職しないで、
両立させる手段を探るべきと、私は思います。

1)失敗のリスクを考慮する
不妊治療は、開始年齢によって、最終的に子供が出来るかどうかの確率が違います。
34歳までに治療を始めて繰り返せば7割、35~39歳で4割、40歳以上で1割の人に
子供が出来ると言われています。

つまり20代でも、不妊に気が付いて、専門病院にかかったとしても、
子供に恵まれずに治療を終わる可能性が、3割もあります。

2)治療資金を稼ぐ
不妊治療には、お金がかかります。
もしも体外受精をすることになれば、1回当たり30-40万円かかりますから、
仕事をして収入があることは重要です。

3)精神的な負担を減らす
生活が不妊治療ばっかりになってしまうと、辛いです。
仕事で、気を紛れさせましょう!

4)不妊治療はインターバルがある
不妊治療で最も負担が重い体外受精を頻回するようになっても、一年中、
病院通いをすることにはならないかもしれません。

不妊治療では、ホルモン剤を多用するため、
卵巣を休ませるために、1-2か月治療しない期間を挟むことがあります。

また、治療は精神的、体力的、経済的に負担が大きいので、
採卵や胚移植のある治療を行う月が、1年の半分以上あれば、
かなりタフな方ではないでしょうか。

タイミング療法や人工授精などのもっと負担の少ない手法であれば、
それこそ仕事の片手間で済ませてしまいたいところです。

ただし、仕事を定時で上がった後など、平日に全く通院出来ないようでは厳しいので、
働きながら通える病院を探すべきだと思います。
これが見つからない場合は、転職や転居などを視野に入れる必要があるかもしれません。

その後、人工授精、体外受精とステップアップしていくうちに、
職場への影響が気になって来たら・・・。

あなたが仕事を怠けるような人ではない、と思われるだけの行動を
これまで職場で見せて来ていれば、
心ある人は、ある程度は見て見ぬふりをしてくれると思います。