るる
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A:まずは、あなたのような共働きの奥様は、
日本では決して珍しいものではないことを、
お伝えしたいと思います。
社会学の中でも、男女の家事分担を研究している人が世界中にいますが、
日本の男性は世界的に見て、とっっっても家事をしないそうです。
よく男性の方が仕事が大変だからとか言いますが、
「男女の収入や、勤務時間の差などを補正してもなお、
日本人男性の家事をしない度合いは際立っている」
そうです。
例えば、日本人男性は、妻の職の有無に関わらず、
家事を1日あたり30分しかしないそうです。
妻の職の有無に関わらず、というのが、すごいですよね。
でも、みんながそうだからといって、
そんなの全く納得できませんよね。
人は、上手く行くことしかやらない、といいます。
あなたの旦那様は、
「自分が家事をやるよりも、あなたに不満を感じさせてでも、
あなたにやってもらう」
ということを選択しています。
そしてあなたは、
「旦那様と喧嘩になるよりも、自分で家事をする」
ということを選択しています。
ここには、ひとつの均衡があるわけです。
もしあなたが、旦那様が分担した家事をしなかったら、鉄パイプで殴りかかる、
というような奥様だったら、こういうことにはなっていないわけです。
男性は、一人暮らしをしたら、すべからく家事をするわけですから、
「家事ができない」なんて、通常の社会人には有り得ないことです。
仕事の重要性や収入を加味しても、
あなたに不当に多い家事分担をさせて放置しているのであれば、それは夫の甘えです。
そして、その人が卑怯であればあるほど、本人は
「それが自分の甘えである」などとは、決して認めないでしょう。
私は、単発や短期間の甘えは、夫婦は持ちつ持たれつですし、
ある程度はあるものだと思います。
しかし、長期間に渡る一方的な甘えは、夫婦関係を蝕むと思います。
例えば家事を外注したり、生活費は全て夫が出すなど、納得できる心の持ちようがあれば、
いいかもしれません。
しかし、あなたはこのままでは、恨みを残すのではありませんか?
あなたの旦那様は、あなたを目下とみなしています。
そして、目下の人間には不公正なことをしてもいい、と思っている人です。
それを許し続けているのは、あなたでもあるのです。
許しているあなたが悪い、ということではありません。
悪いのは、明らかに旦那様です。
悪い旦那様は所与の条件として、あなたがどのように対処していくのか、
それが問われているのです。