「不妊治療」についての相談」カテゴリーアーカイブ

Q:不妊治療をしていることを、上司に伝えておくべきでしょうか?

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これも、勤務体系や裁量の程度、休みの取りやすさ、周囲との関係性などによって、ケースバイケースだと思います。

私は、不妊治療は個人的なことだと思うので、基本的には言わないスタンスでした。しかし、勤務地が通院に支障をきたす場所になる可能性があったため、その任務を断るために、不妊治療をしていることを伝えることになりました。それは不妊治療期間4年のうち、最後の数か月になってからのことでした。この上司とは比較的関係がよかったことも重要なポイントでした。

通院していることは、何かの拍子に同僚などにも言っていましたが、「ちょっと、婦人科系で」というあたりに抑えておくと、それ以上は突っ込まれなかったですが、数年間一緒に仕事をしていた人は、察してくれていました。また仕事上、直接関係のない社内の友人には話したりしていました。

職場で不妊治療をカミングアウトしたいと思う理由は、突発的な休暇、早退、遅刻を理解をして欲しいということでしょうか。不妊治療が、忌引きや癌その他の病気、怪我などに比べて、どれくらい「それはしょうがないよね」と思ってもらえるかは、個人の価値観に依るところが大きいので、相手の配慮に期待するのは、私は危険だと思っていました。

結局のところ、自分の役割に期待されるところの合格点以上の仕事をする上で、不妊治療の通院が支障をきたすのであれば、理由が何であれ、管理者としてはマイナスにとらえるのが当然だと思うので、そうならないように、裁量のある、ないし調整のきく仕事をしていることが、不妊治療と仕事をつつがなく両立させることに有効だと思います。出産退職をしないのであれば、このことは産後もっと重要になって来ます。

Q:不妊治療に専念するために、仕事を辞めるべきでしょうか。

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あなたの年齢や居住地、仕事の状況、治療の進捗によって、
一概には言えませんが、基本的には退職しないで、
両立させる手段を探るべきと、私は思います。

1)失敗のリスクを考慮する
不妊治療は、開始年齢によって、最終的に子供が出来るかどうかの確率が違います。
34歳までに治療を始めて繰り返せば7割、35~39歳で4割、40歳以上で1割の人に
子供が出来ると言われています。

つまり20代でも、不妊に気が付いて、専門病院にかかったとしても、
子供に恵まれずに治療を終わる可能性が、3割もあります。

2)治療資金を稼ぐ
不妊治療には、お金がかかります。
もしも体外受精をすることになれば、1回当たり30-40万円かかりますから、
仕事をして収入があることは重要です。

3)精神的な負担を減らす
生活が不妊治療ばっかりになってしまうと、辛いです。
仕事で、気を紛れさせましょう!

4)不妊治療はインターバルがある
不妊治療で最も負担が重い体外受精を頻回するようになっても、一年中、
病院通いをすることにはならないかもしれません。

不妊治療では、ホルモン剤を多用するため、
卵巣を休ませるために、1-2か月治療しない期間を挟むことがあります。

また、治療は精神的、体力的、経済的に負担が大きいので、
採卵や胚移植のある治療を行う月が、1年の半分以上あれば、
かなりタフな方ではないでしょうか。

タイミング療法や人工授精などのもっと負担の少ない手法であれば、
それこそ仕事の片手間で済ませてしまいたいところです。

ただし、仕事を定時で上がった後など、平日に全く通院出来ないようでは厳しいので、
働きながら通える病院を探すべきだと思います。
これが見つからない場合は、転職や転居などを視野に入れる必要があるかもしれません。

その後、人工授精、体外受精とステップアップしていくうちに、
職場への影響が気になって来たら・・・。

あなたが仕事を怠けるような人ではない、と思われるだけの行動を
これまで職場で見せて来ていれば、
心ある人は、ある程度は見て見ぬふりをしてくれると思います。