「女性のキャリア」についての相談」カテゴリーアーカイブ

Q:働きたくないので、専業主婦になりたいです

アバター画像 るる

washing
photo credit: Kalexanderson via photopin cc

日本には、
「働いたら負け」
という風潮がありますね。

「仕事とは、やりたくもないことを、無駄なやり方で、
生活費を稼ぐために、仕方なく、不愉快な人に
強制されてやるものである」
という仕事観があるからでしょう。

そう思ってしまうのは、
メディアや、あるいは周囲の人が、
そんな仕事観をあなたに伝えているせいかもしれません。

でも、例えば、日本の総理大臣が、
そんな風に働いているでしょうか?

あるいは、サッカーの日本代表、
あるいは、あなたの好きなアーティスト。

そんなのは、雲の上の人だから、
自分には関係ないと、思っていませんか。

でも丁寧に見ていれば、仕事が好きな人たちは、
目立たない職業にも、そこかしこにいます。

いやなことは笑いにし、
仲間を守り、
お客様に頭を下げて、
ヒーローのように働いている素敵な人は、
ひっそりと、たくさんいます。

専業主婦になるに至っては、
ご自身の体調や家族の事情などもあるでしょうし、
少し休む時期もあるとも思います。

でも、状況が許すのであれば、
自分の能力や経験を活かして、
周りの人に喜ばれながら、報酬をもらう、
そんな活動をしてみてもいいのではないでしょうか。

それは、会社に雇われる必要もないかもしれません。
また、何も考えずに飛び込んで行っても、
「負け」な働き方になってしまうかもしれません。

そうならないためには、ちょっとしたコツがあります。
そのコツについては、別の機会に、お話したいと思います。

仕事と同じくらい、頑張って、人に喜んでもらう、
そういう姿勢を持ち続けられれば、
あなたの人生にはきっと、
それがなかったときとは違う花が、咲くことでしょう。

Q:不妊治療に専念するために、仕事を辞めるべきでしょうか。

アバター画像 るる

あなたの年齢や居住地、仕事の状況、治療の進捗によって、
一概には言えませんが、基本的には退職しないで、
両立させる手段を探るべきと、私は思います。

1)失敗のリスクを考慮する
不妊治療は、開始年齢によって、最終的に子供が出来るかどうかの確率が違います。
34歳までに治療を始めて繰り返せば7割、35~39歳で4割、40歳以上で1割の人に
子供が出来ると言われています。

つまり20代でも、不妊に気が付いて、専門病院にかかったとしても、
子供に恵まれずに治療を終わる可能性が、3割もあります。

2)治療資金を稼ぐ
不妊治療には、お金がかかります。
もしも体外受精をすることになれば、1回当たり30-40万円かかりますから、
仕事をして収入があることは重要です。

3)精神的な負担を減らす
生活が不妊治療ばっかりになってしまうと、辛いです。
仕事で、気を紛れさせましょう!

4)不妊治療はインターバルがある
不妊治療で最も負担が重い体外受精を頻回するようになっても、一年中、
病院通いをすることにはならないかもしれません。

不妊治療では、ホルモン剤を多用するため、
卵巣を休ませるために、1-2か月治療しない期間を挟むことがあります。

また、治療は精神的、体力的、経済的に負担が大きいので、
採卵や胚移植のある治療を行う月が、1年の半分以上あれば、
かなりタフな方ではないでしょうか。

タイミング療法や人工授精などのもっと負担の少ない手法であれば、
それこそ仕事の片手間で済ませてしまいたいところです。

ただし、仕事を定時で上がった後など、平日に全く通院出来ないようでは厳しいので、
働きながら通える病院を探すべきだと思います。
これが見つからない場合は、転職や転居などを視野に入れる必要があるかもしれません。

その後、人工授精、体外受精とステップアップしていくうちに、
職場への影響が気になって来たら・・・。

あなたが仕事を怠けるような人ではない、と思われるだけの行動を
これまで職場で見せて来ていれば、
心ある人は、ある程度は見て見ぬふりをしてくれると思います。

Q:共働きをしているのですが、夫が家事をしてくれません。

アバター画像 るる

housework
photo credit: Kalexanderson via photopin cc

A:まずは、あなたのような共働きの奥様は、
日本では決して珍しいものではないことを、
お伝えしたいと思います。

社会学の中でも、男女の家事分担を研究している人が世界中にいますが、
日本の男性は世界的に見て、とっっっても家事をしないそうです。

よく男性の方が仕事が大変だからとか言いますが、
「男女の収入や、勤務時間の差などを補正してもなお、
日本人男性の家事をしない度合いは際立っている」
そうです。

例えば、日本人男性は、妻の職の有無に関わらず、
家事を1日あたり30分しかしないそうです。
妻の職の有無に関わらず、というのが、すごいですよね。

でも、みんながそうだからといって、
そんなの全く納得できませんよね。

人は、上手く行くことしかやらない、といいます。
あなたの旦那様は、
「自分が家事をやるよりも、あなたに不満を感じさせてでも、
あなたにやってもらう」
ということを選択しています。

そしてあなたは、
「旦那様と喧嘩になるよりも、自分で家事をする」
ということを選択しています。

ここには、ひとつの均衡があるわけです。

もしあなたが、旦那様が分担した家事をしなかったら、鉄パイプで殴りかかる、
というような奥様だったら、こういうことにはなっていないわけです。

男性は、一人暮らしをしたら、すべからく家事をするわけですから、
「家事ができない」なんて、通常の社会人には有り得ないことです。

仕事の重要性や収入を加味しても、
あなたに不当に多い家事分担をさせて放置しているのであれば、それは夫の甘えです。
そして、その人が卑怯であればあるほど、本人は
「それが自分の甘えである」などとは、決して認めないでしょう。

私は、単発や短期間の甘えは、夫婦は持ちつ持たれつですし、
ある程度はあるものだと思います。
しかし、長期間に渡る一方的な甘えは、夫婦関係を蝕むと思います。

例えば家事を外注したり、生活費は全て夫が出すなど、納得できる心の持ちようがあれば、
いいかもしれません。
しかし、あなたはこのままでは、恨みを残すのではありませんか?

あなたの旦那様は、あなたを目下とみなしています。
そして、目下の人間には不公正なことをしてもいい、と思っている人です。

それを許し続けているのは、あなたでもあるのです。
許しているあなたが悪い、ということではありません。
悪いのは、明らかに旦那様です。
悪い旦那様は所与の条件として、あなたがどのように対処していくのか、
それが問われているのです。